上映後、トークセッションつき
登壇者:
姫田 大 (洗足学園音楽大学 非常勤講師)
姫田 蘭 (民族文化映像研究所 理事)
萩尾 生 (東京外国語大学 教授)
©民族文化映像研究所
開催情報
開催日時 2018年12月15日(土) 14:00開映(13:30開場)
Date 15 December 2018 (Sat.) 14:00 start (Doors open 13:30)
会 場 東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
Venue Prometheus Hall (Hall name), Agora Global (Building name), Tokyo University of Foreign Studies
プログラム / Programs
- 『アマ・ルール 大地の人・バスク』本編上映
- トークセッション:
– 姫田 大 (洗足学園音楽大学 非常勤講師)
– 姫田 蘭 (民族文化映像研究所 理事)
– 萩尾 生 (東京外国語大学 教授)
そ の 他 入場無料、先着501名、申込不要、一般公開
Others Admission-free / First 501 people / No application required / Open to the public
主催:東京外国語大学 TUFS Cinema
共催:一般社団法人民族文化映像研究所
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作品紹介
【制作】 民族文化映像研究所
1981年/日本/105分/日本語
本映画は、姫田忠義(1928-2013)と民族文化映像研究所が、フランスのコレージュ・ド・フランスのジャック・ルフィエ教授(1921-2004)との共同作業の成果として、1981年に完成させたドキュメンタリー映画です。「アマ・ルール」とは、バスク語で《母なる大地》を意味します。 ピレネー山脈の西端部で、フランスとスペインの国境を挟んで広がるバスク人は、インド=ヨーロッパ系語族よりも古くからこの地に生きてきたと、形質人類学や言語学の知見から考えられており、西ヨーロッパの先住民の一事例として注目されています。 アイヌ民族への興味を端緒として1970年代に来日した形質人類学者のルフィエ教授は、日本の基層文化の映像による記録を行っていた民族文化映像研究所の活動に感銘を受け、「日本人の目によるヨーロッパの基層文化の記録」の共同作業を提案しました。調査・記録には、フランスとスペインの研究者に加えて、バスク文化の優れた伝承者が参加し、バスク地方で撮影が行われました。 本映画は、羊飼いの移牧生活にスポットを当てつつ、バスク社会の基礎単位である「エチェ(家)」と「エチェコ・アンドレア(家の女=主婦)」の存在や、祝祭や歳事の様子などバスク伝統文化の諸相を、淡々と、しかし暖かい眼差しでもって描出した秀作です。
@民族文化映像研究所
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トークセッション登壇者紹介
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姫田 大
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姫田 蘭
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萩尾 生
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民族文化映像研究所とは
民族文化映像研究所(略称・民映研)は、1976年の設立以来、庶民の暮らしを映像で記録・研究することを目指して出発した民間の研究所。活動の初源は1950年代にはじまる。約3000㎞に及ぶ長大な日本列島。そこには長い「歴史時間」の中で培われた「自然との深い対応と共生」の人間の生活・文化がある。そのありようを見つめ、記録を続けて40年。そしてその作業は、日本国内にとどまらず、フランスなど世界諸民族の地へも広がった。作品はフィルム119本、ビデオ作品は200本を超える。
民族文化映像研究所初代所長で 『アマ・ルール 大地の人 バスク』制作者
姫田 忠義
記録映像作家・映像民俗学者。 1928年(昭和3年)兵庫県神戸市生まれ。 1954年、民俗学者の故・宮本常一氏と出会い、その影響を受けて日本全国を歩き始める。1976年、民族文化映像研究所を設立し、2012年まで所長を務める。≪「基層文化」=大自然に依拠しつつ暮らす、人間の精神文化≫をテーマに、120本を超える映画作品を発表。代表作に「アイヌの結婚式」「イヨマンテ」、「越後奥三面 ~山に生かされた日々」(1986年シカゴ国際映画祭ドキュメンタリー部門銀賞)。1989年、フランス政府より芸術文化勲章オフィシエ叙勲。2013年7月、死去。
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